薬学生にとって数年後にどこを自分の職場にするかは大きな関心事と思います。いずみ薬局でも実習生からはこの点に関して数多く聞かれます。今回はこの点の情報を少しお分かちしたいと思います。薬剤師になったらどんな路があるのかご紹介します。
これからどんな選択肢がある!?
①調剤薬局:現在、(良いのか悪いのか分かりませんが)調剤薬局は6万店近くあります。多くの薬剤師は調剤薬局で働いています。また、調剤薬局も①大手チェーン薬局、②地域中堅チェーン薬局、③小店舗になどに分けられます。それぞれにも特徴があります。お給料は千差万別ですが、おおよそ年収400~550万円程度でしょう。チェーンであれば店舗移動、転勤等もあり、1店舗の薬局(いずみ薬局もそうですが)であれば地域に腰を据えて勤務する事になります。いずれにしても現在調剤薬局は調剤業務に加えて実務経験、健康サポート機能や『患者のための薬局ビジョン』への順応が求められているので、付加的なスキルアップ(単位取得、認定取得、地域活動等)が個々の薬剤師に必須になるでしょう。
②ドラッグストア:調剤薬局ではなく市販薬(OTC)をメインで扱っています。要指導医薬品や1類医薬品などは薬剤師を介さないと販売が出来ないので、ここでも薬剤師の働きが必要です。現状を見るとお給料は高め(年収400~600万円)と聞きます。一方、週末・祝日等も通常営業のため休暇の取り方が調剤薬局と異なる場合が多いでしょう。最近ではドラッグストアに調剤業務を備えた調剤併設ドラッグストアなども増えてきています。
③病院薬剤師:フジテレビドラマでも放送されましたが、病院にも薬剤師配置義務があるのでこの分野で働く薬剤師もいます。薬学生もこれを目指して頑張っている人もいます。病棟を担当し服薬指導、処方提案、院内調剤、多職種カンファレンスなどを行います。医師とのIDに関するディスカッション、各委員会での答弁、高度管理医薬品・医療機器の管理などで鍛えられると思います。臨床や患者との時間が多く取れますが、調剤薬局に比べお給料がやや低く(年収300~450万円)当直や休日勤務などがある病院も多いと聞きます。
④製薬会社等の企業:製薬会社の開発部門や販売促進部門に入社する人もいます。MRとして全国を巡ったり、新しい薬の開発に携わったりします。やや成果報酬的な要素があり適正が求められるかも知れません。営業業務も行いますので、接遇マナー、電話対応、プレゼン力などが鍛えられると思います。開発部門へ進む人は6年の薬学教育加え博士課程・修士課程が必須のものも多く付加的な教育が求められるかも知れません。年収は550~650万円程度ですが、成果報酬なので1000万円を超える人もいるでしょう。
⑤その他:大学に留まり教員になる、国家公務員として行政機関(保健所、厚生労働省、公安委員会など)に就職する人もいます。薬剤師国家試験に加え公務員試験の勉強も並行して行う必要があります。
参考になること
大学には病院薬剤師と薬局薬剤師の体験インターンシップ(2.5か月実務実習)があります。そこでの実体験が大きく参考になるでしょう。また、可能なら就職した先輩からその職場の本音トークなどをもらえればそれも重要な情報になります。何れにせよ、職場・職種にはそれぞれ適正があり、それに加えて自分の望む条件(給料、通勤時間、業務内容、人間関係、年齢層など)があるでしょう。それらを総合して検討して絞っていくのが良いでしょう。
因みに私(高橋)は病院薬剤師を経験して調剤薬局へフィールドを変えました。率直な感想は病院薬剤師勤務もとても有意義でした。医薬品管理(適正配置、使用医薬品費削減等)、患者に合わせた調剤の工夫、委員会の司会・答弁、医局との医薬に関する真剣勝負などを行えました。また、多職種との連携(時にはケンカっぽくなることもありましたが)もスキルアップになったと思います。
今は調剤薬局に変わりましたが、こちらの業務もとても楽しいです。患者や顧客から個別相談を持ち掛けられたり、薬剤師会や市からの依頼を受けたりもしています。また、管理者ですので勤務薬剤師の育成、店舗の運営・経営、リスクマネジメントを仲間と一緒に行い結果が出るのもとても有意義な時間です。どんな職場にするか?だけが自分の将来を決定する訳ではないので、どんな所でも誠心誠意働けば色々なやりがいは作れると思います。
※年収は20~30代をベースにしています。
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