【質問】ジェネリック医薬品に変えても安全ですか?効き目は変わりませんか?

 最近ではジェネリック医薬品についてよくご存じな方も多くいます。情報もたくさんありますし、コマーシャルなどでも良く耳にします。しかし、薬局で効き目に不安があったり、値段の違いが気になったりする方も見受けらます。今回はジェネリック医薬品について良く聞かれる質問を取り上げます。

①ジェネリック医薬品とは何?

 ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、先発医薬品(新薬)の独占的販売期間(特許期間及び有効性・安全性を検証する再審査期間)が終了した後に発売される、先発医薬品と同じ有効成分で効能・効果、用法・用量が原則同一であり、先発医薬品に比べて低価格な医薬品です。 簡単に言えば特許が切れた薬の成分を安く製造・販売した薬です。

②どうして値段が安いの?

 新薬を販売するには数多く(20以上)の試験を行いその費用も莫大(1つの薬の開発販売まで約200~500億円程度)ですが、 ジェネリック医薬品は後から売り出すために、すでに安全性が確認された試験を行う必要がないので製造・販売が新薬よりも安く出来るのです。安い代わりに質が落ちている訳ではないので安心して下さい。通常、新薬の40~50%程度の値段で取引されています。

③効き目は同じですか?

 厚生労働省は『 有効性・安全性は同等 』という言い方をしています。なので厳密に言えば全く同じではありません。科学的に言えば『 生物学的同等性の許容範囲が80~125%以内』であれば同等という判断です。もう少し簡単に言うと、新薬との誤差が80~125%の範囲であれば効き目や安全性は同じ範囲と判断して良い、という意味です。

④どうして国や薬局はジェネリック医薬品を勧めるの?

 答えは率直に言って『医療費』です。今や40兆円を超え、かつ増加している医療費を抑える対策としてジェネリック医薬品の普及が一つの方法となっています。諸説ありますがジェネリック医薬品のシェアが80%になれば1兆円程度削減出来ると言われています。また、調剤薬局もジェネリック医薬品を推奨すると優遇を受け、消極的だと制裁を受ける医療システムになっています(後発医薬品調剤体制加算と言います)。

⑤結局のところどうすればいいの?

 実際、自分が飲む薬を選択する際にジェネリック医薬品にするか?新薬がいいか?迷う事があるかも知れません。その際に思い起こして頂きたい事は

●値段が安いのは開発費が抑えられている(試験が少なくて良い)からで、安かろう悪かろうではない。

●どんな薬も効きは一人一人個人差があり、ジェネリック医薬品もその差の範囲内のものしか販売されていない。

●増え続ける医療を抑えるための大切な政策であること。

●どんな製薬会社もまれに自主回収があること(ジェネリックメーカーに限った事ではない)。

 ジェネリック医薬品の中には、かつての新薬と全く同じ製法のジェネリック医薬品(オーソライズド・ジェネリックAG)や、改良が加わってより良くなったものもあります。様々な情報が飛び交っていますが、ジェネリック医薬品が良いか?悪いか?とい事だけでなく、自分に合った薬を信頼できるかかりつけ薬剤師などと良く話し合って見つけて行くのが一番良いでしょう。うまくいけば、値段も安く効き目も自分に合った薬が見つけられるかも知れません。
※厚生労働省のジェネリック医薬品に関する資料を添付します↓

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000078992.pdf

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